ペガちゃんの畑

若手大工が気になったことを紹介していきます✨

伝統技術「刻み」釘を使わない接合方法について

どうも梅雨で畑の水撒きが助かってるペガです。

 

先日、材木屋さんを通じて。

これ出来る?

って挑戦状が来たので紹介していきます。

 

襟輪小根ほぞ差し

新築時、建物を支える土台部分に使われてきた仕口になります。

 

最近はプレカット(機械)で加工されてきます。大部分は良いと思いますが、急所でもっとこうした加工の方がより強い家になるのでは?

そのような部分によく見られます。

 

この小根ほぞ差しをする事によって土台を叩いたときに受け材が割れる恐れが無いので角部分で使った場合より強く柔軟な土台となると思います。

 

墨付け

まずは材料にこのように加工して下さいと墨付けをします。

 

現在の材料は直角が出ていて、正直簡単に出来ますので(実際1年目で出来ました。)今回は難易度を上げて直角が狂った材料を使いました。

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このような直角の狂った材も心墨さえ付けてしまえばあとは同じです。

これは丸太でも同じで基準さえ決めてしまえばあとはそこから追えばいけますのでこの作業がとても重要になります。

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刻み

墨付けが終わればあとは刻みです。

墨を見ながら取りすぎず、残りすぎず加工をしていきます。

 

墨通りピッタリ加工が出来れば叩いたときにスッと入りますが、中々上手くいかないので私はまず墨通りに加工してから少し鑿(のみ)で少し調整をします。

 

すると始め、ある程度手で入って掛矢で3回程叩いて綺麗に収まるのでいつ、このように刻んでいます。

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最後にノコ目を入れた部分にクサビを打てば終了となりますが、今回はサンプルなのでここまでです。

 

実際に作ってみて、勉強になりましたし、面白かったので色々と仕口に挑戦してみようと思います!