普段は大工をやっているペガちゃんです。
様々なきっかけで、マイホームに興味を持ち勉強を始めた方に向けて基礎知識をまとめていこうと思います。
まずは一般住宅の種類について説明していきます。
木造
日本人が一番好む住宅です。
主要構造部が木で出来ているのが最大の特徴であり、他の工法に比べて安価かつ建物の重量が軽い為、人間で例えると体を支える足元の役割をする基礎に対する負担が軽減されます。
伝統工法
柱、梁などの構造部の接合を金物で止めずに木組みにすることによって粘り強いのが特徴です。
また地震時の横揺れ(水平力)に対応するために貫と呼ばれる、柱と柱をつなぐ材料が壁内に入っております。
昔の家では田の字型の家が多く、中心の柱に負担がかかり、耐えきれず倒壊する事が多かったので木造は地震に弱いイメージがあるかと思いますが、構造計算をしっかり行えば震度7に耐えれる家造りが出来ます。
在来工法
柱、梁などの構造部を金物で接合させることにより材料通しが抜けないようにしているのが特徴です。
また水平力に対応するために、筋交と呼ばれる柱と柱の間に斜めに入れる材料を入れます。
そして私なりに木造住宅の最大の魅力は、
加工がしやすい
これが魅力だと思います。新築時もリフォーム時もその場で直ぐに対応する事ができるので自由度が非常に高いです。
鉄骨
軽量鉄骨、重量鉄骨この2つに分けられます、違いは鉄骨の厚みで6ミリが境になってます。
どちらの方が良いのか悩む方が多いかと思いますが、どちらもメリット、デメリットがあるのでまずは特徴を押さえましょう。
軽量鉄骨
鉄骨の肉厚が薄い為1つ1つの部材が軽いです。その為地震時の建物に対する力が軽減されます。
部材が薄いのに強いの?
そのような疑問を持たれる方がいると思いますが、横揺れには筋交い(斜め材)を入れて対応したり、割と木造での作り方に似ています。
重量鉄骨
軽量鉄骨に比べ、重量が増すので地盤など建物の足元部分の検討が必要になってきます。
地盤改良や固い支持層まで杭を打ったりするとその分費用が増すので木造、軽量鉄骨に比べてコストが増します。
しかしデメリットだけではありません。
肉厚がある分、1つ1つの材料に強度がある為、大空間を作る事ができます。
わかりやすく説明しますと、大きい部屋に柱などの障害物がなく、少し大げさですが体育館などをイメージしてもらえると良いと思います。
鉄筋コンクリート
壁、柱、梁など主要構造部が鉄筋とコンクリートで形成される建物です。
何故鉄骨とコンクリートを組み合わせるというと、それぞれの弱点を補っているからです。
コンクリートは圧縮に強く、曲げに弱い。
鉄筋は曲げに強く、圧縮に弱い。
このように両者の弱点を補うことによって非常に頑丈な建物となります。
デメリットを述べるとすると一度形成するとリフォーム時に自由が利かなかったり、建物自体の重量があるので地盤改良が必要とコストがどうしても上がってきます。
まとめ
大まかにまとめると3つの種類で分かれますが、どの建物のメリット、デメリットがあるので基礎知識を覚えて段階で生活スタイルを考えるのをオススメします。